研究成果としての論文は、皆で共有することで次代の研究の発展に貢献されていきます。
先人の研究に次の研究を積み重ねていくことで、新しい成果が生まれます。
現在では、研究成果となる論文を、オープンアクセスできるオンライン上に掲載することが、一般的になってきております。
誰もが論文を見ることができ、利用することができるということです。
論文を正しく利用するためには、引用・参照の正しい表記が必要となります。
また、掲載されている論文も、引用・参照の表記が正しくなされている論文であることが重要となります
正しい論文が作成できるようになるには、アカデミックライティングを学び、レポートレベルであっても不正防止に注意を払って書くことが必要です。


文部科学省も研究における不正行為防止の取組を行うよう、関係各所に伝えております。

文科省HP
https://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/fusei/index.htm

不正行為対応策に関するガイドラインです。
・上記サイトページ内→〈ガイドライン等〉→ガイドラインの決定について→研究活動における不正行為への対応策に関するガイドライン

特定不正行為(捏造・改ざん・盗用)以外にも、特定不正行為以外の不正行為として、二重投稿・不適切なオーサーシップについても、
防止対策をするように求めています。
・上記サイトページ内→〈有識者会議等〉→公正な研究活動の推進に関する有識者会議→配布資料→参考2 研究活動における不正行為等の防止の徹底について

また、 大学等の研究機関の責任として、不正行為を事前に防止する取組の推進を明確にしております。
・上記サイトページ内→〈各種資料〉→公正な研究活動の推進に向けた取組(日本語版)

不正行為と思われる行為が指摘された場合、不正行為の確認が行われます。その際には剽窃チェックツールが使われます。
確認の結果、不正行為と認定されると、文科省のHPにて事案として掲載されてしまいます。
論文発表前にチェックをすることで意図せぬ不正行為を防ぐ必要があります。
・上記サイトページ内→〈研究活動における不正事案〉→研究活動における不正事案について →文部科学省の予算の配分又は措置により行われる研究活動において不正行為が認定された事案(一覧)


まとめ
不正行為は先人の研究者や、同僚、所属する機関に対してだけでなく、自分自身の未来すら傷つけることになります。
研究倫理を学んでも不正行為が起きてしまうのは、いろいろな理由・原因があると思います。
不正行為防止対策の第一歩として、不正行為がしづらい環境を作ることも重要です。
論文のチェック体制を作ること、「CopyMonitor」のような文書類似度チェックツールを活用することも有効になります。
文部科学省は盗用・剽窃などの不正防止において、研究者、教員、学生を分けて考えてはいません。
学生・院生だからといって、不正行為が許されるわけではない事を、大学は指導していく必要があるでしょう。

        参考・引用サイト
        文部科学省HP
        https://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/fusei/index.htm