近年、スマートフォンの普及やインターネットの発達により情報を容易に入手し、ウェブコンテンツをコピーできることが当たり前になってきています。

 

2014年にIPA(情報処理機構)の行った『セキュリティの倫理に対する意識調査』によると、「サイト上コンテンツのコピー利用経験」のあると回答した人は1割強でその中でも特に20代においては2の人が今までに何らかのコンテンツをコピーして利用した経験があると回答しています。(調査独立行政法人情報処理推進機構 2014*)

 

多くの大学ではカリキュラムに情報リテラシーに関する教育を取り入れ、学生のレポートの書き方や剽窃の重大さ、適切な引用法等を早い段階で教えています。

しかし、それでも日々のレポートや論文でインターネット上からの盗用や不適切な引用等をしてしまう学生も多く、特に論文における不正は公に出ると大学のイメージダウンに繋がることから大学側にとってもリスクとなります。

そのため、学生の論文に対して提出前に学生自身で剽窃チェックソフトを使ってチェックを義務化する取り組みが増えてきています。

 

本記事では、上記のようなシチュエーションで学生が自身の論文をチェックしたり、日々のレポートにおいても自分で書いた著作物の独創性を確認したりするために「CopyMonitor」を使った活用例を紹介させていただきます。

 

それでは、ある学生が論文を作成し自身でその論文のチェックを行うというシチュエーションを想定し、CopyMonitorを使って類似度の確認をしてみましょう。国内外の論文やインターネット上の情報と比べますので、アップロード画面の比較対象では「CopyMonitor DB」にチェックを入れます。


コピペチェックツールCopyMonitor(コピーモニター)


次にアップロードした論文の類似度を見てみましょう。

下記画像では類似度が「2%」と検出されましたが類似箇所をよく見てみると参考文献の部分が類似として検出されていることがわかります。デフォルトの設定では引用・出典や参考文献等は検出から除外されますが、今回はあえて参考のために除外せずに結果を表示させています。


コピペチェックツールCopyMonitor(コピーモニター)


CopyMonitorでは、より正確な剽窃の検出結果を表示させるために、引用文や参考文献については検出から除外する事が可能です。結果画面の「引用・出典表示文章」および「目次・参考文献」の除外にチェックを入れて再度類似度の確認をしてみましょう。


コピペチェックツールCopyMonitor(コピーモニター)


これで「引用・出典表示文章」および「目次・参考文献」の除外後の類似度が表示されました。類似度が「0%」と表示されていることからこの論文はインターネット上の記事やコンテンツ、論文との類似はしていないということを意味しているので、自身の論文のオリジナリティーを確認することができました。

CopyMonitorには類似度結果をレポートとして出力する機能もついており、このレポートを自身の論文をチェックしたことの確認や報告書として利用することも可能です。下記はレポートの一部のみ表示しておりますが、実際のレポートでは類似度の他にも、比較範囲や比較設定、類似箇所一覧等、包括的な情報を提供しています。

是非CopyMonitorを利用して自身の著作物の新規性や独創性の確認、剽窃チェックを行ったということの報告書としてご活用ください。


コピペチェックツールCopyMonitor(コピーモニター)



*参考文献:調査独立行政法人情報処理推進機構2014 年度情報セキュリティの倫理に対する意識調査-調査報告書-」

http://www.ipa.go.jp/files/000044094.pdf